映画館で鑑賞するとなぜ興奮度合いが違うのか理由を知れば納得出来る

かつては映画公開から暫くすると映画がテレビ番組の1つとして気軽に視聴出来る状態でした。近年はテレビ離れが進み各自VODサービスによる動画視聴が一般的となっていて、若年世帯だけでなくテレビ保有率が減少傾向にあります。かつての映画館が減少した時と同様に映画そのものを視聴する環境の変化が起きていますが、映画館での鑑賞は時代を超えても継続しているのはなぜでしょうか。
映画館はシネマコンプレックスと呼ばれるマルチスクリーンが一般的となりましたが、自宅や外出先での鑑賞とは異なり映画館ごとに異なる音響設備があるからこそ同一作品でも受ける感動の度合いが変わります。映画は映像と音声が一体となって臨場感を演出しますが、7.2ch再生と5.1ch再生では同じ立体音響であっても臨場感に大きな違いが生まれがちです。自宅では音響設備が貧弱なことが多く、映画館で同じ映画作品を鑑賞しても同じ感動が得られません。映画館に導入されている設備は、各映画会社が生き残りをかけて音響技術を駆使した臨場感溢れる作品に仕上げているので、テレビドラマでは考えられないほどの制作費をかけて映画は作られています。
映画館のスクリーンは横長ですが、映画作品により縦横の比率をどれにするかという選択を行うのはあくまでも制作陣であって、監督が独自に決めるものです。テレビドラマでは同じシーズン中に監督が話ごとに変わることがあっても、映画作品については1本に関わる監督は最初から最後まで変わることがありません。映画は主に監督のものと言われる理由として、監督がどのような観点で映画を作り上げるかにより同一の原作であっても出来上がった映画作品は同じ物とならないわけです。このため、リメイク作品が近年になって最新技術により作られるようになりましたが、それでもオリジナル作品の方がリメイク作品よりも評価が高いという状態が生まれます。映画館で鑑賞した時の感動がいかに大きなものとなっているかという状況により、後日リメイク作品を鑑賞しても評価が大きく異なるという状態を生み出します。映画作品は、映画館で鑑賞した時に最も感動が得られるように監督により厳密に計算されて作られている点を知っていれば、テレビ視聴時に何故感動度合いが下がるのか理由を理解出来るはずです。